横浜から全国へ!ダブルケア(育児と介護の同時進行)サポート横浜プロジェクト

ダブルケア当事者に寄り添うサポーター研修プログラム、当事者の声をもとにしたハンドブックをつくり、地域で支えあう人のネットワークを築きたい!
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募集終了

763,605
支援者
101
最低必要金額
680,000
目標金額
1,020,000
募集終了まで
0
達成率:
112%

プロジェクトオーナー

植木美子

ソーシャル

横浜港南区芹が谷でみんなの居場所つくりを中心に活動中。親子のひろばやランチカフェなどを定期開催しています。

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    編集、イラスト作成、文章作成など、ハンドブックを作る際にお手伝いいただける方を募集します。皆でわいわいつくりたいです。

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    支援金額
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    76

    ◆ハンドブックへのお名前入れ:ダブルケアラーの皆さんに役立つ情報をまとめたハンドブックを作成します。支援いただいた方のお名前を掲載します。

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    5,000円
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    69

    ◆完成したハンドブックのお届け:作成したハンドブックをご自宅に郵送にてお届けします。◆ハンドブックへのお名前入れ:ダブルケアラーの皆さんに役立つ情報をまとめたハンドブックを作成します。支援いただいた方のお名前を掲載します。

  • こうなん来夢の商品詰め合わせセット、完成したハンドブックのお届け、ハンドブックへの名前入れ
    支援金額
    10,000円
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    78

    ◆こうなん来夢の商品詰め合わせセット:知的・身体に障害がある人たちが通う港南区内の7つの作業所でつくった手作りの品を合同で展示販売する「こうなん来夢」さんの商品詰め合わせをお送りします◆完成したハンドブックのお届け:作成したハンドブックをご自宅に郵送にてお届けします。◆ハンドブックへのお名前入れ:ダブルケアラーの皆さんに役立つ情報をまとめたハンドブックを作成します。支援いただいた方のお名前を掲載します。

  • 本企画のことをお話にいきます、完成したハンドブックのお届け、ハンドブックへの名前入れ
    支援金額
    20,000円
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    96

    ◆本企画のことをお話にいきます:クラウドファンディングに成功し、企画が進んだら本企画から得た知識や経験をお話にまいります。当企画のメンバーがお伺いします。勉強会や座談会にお呼びください。(交通費は相談、遠方の場合、別途負担いただきます)◆完成したハンドブックのお届け:作成したハンドブックをご自宅に郵送にてお届けします。◆ハンドブックへのお名前入れ:ダブルケアラーの皆さんに役立つ情報をまとめたハンドブックを作成します。支援いただいた方のお名前を掲載します。

相馬直子准教授の投稿よりvol.1

2015年5月11日
ここ数年、「ダブルケア(介護と育児の同時進行)」という、聞きなれないことばを使って、ダブルケアシンポジウム開催のご案内や、テレビ画像のシェア、「港南区ダブルケアサポート横浜プロジェクト」など、断片的に書き込んできました。
貴重な税金をつかわせて頂いた、東アジアの「ダブルケア(介護と育児の同時進行)」比較研究プロジェクトで、いったい、何を調べ、考え、問おうとしているのか。 
研究の枠を超えた、ダブルケア・ソーシャルサポートの地域展開の試み(cf.yokohama.localgood.jp/project/wcare)など、現在進行中のこと。
数回にわたって、色々整理しながら、書いていきたいと思います。
現在の話になるまで、前置きが長くなりそうで、また、お産も前後し、女性ホルモンの関係(?)で記憶が飛んでいるところもありそうですが、どうかお許しください。
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1 ダブルケア研究プロジェクト前夜
(1)
英国ブリストル大学の山下順子さんと、ダブルケア研究のアイディアを暖めたのは、2009年から2011年、東アジア「社会的ケア政策」の比較研究プロジェクトにさかのぼります。
このプロジェクトでは、「高齢者介護」と「保育・子育て政策」を、「社会的ケア政策」と総称したうえで、
具体的に、東アジア諸国で、高齢者介護や保育に、財政的にどのくらい費用をかけているか? 介護サービスや保育サービスの分担が、政府・市場・NPOなどの非営利団体・家族で、どう分担されているか? について、まずはデータから集めて、整理し、East Asian Database Project(EADP) のHPで公開したり(世田谷社・市川徹さんご支援)、論文で各国の共通点や違いの仮説を、香港市立大学のRaymond先生らと、提示しました。
もちろん、各国の政策の違いは大きいですから、その背景には、どのような社会的・経済的・政治的要因があるのかを記述し、日本語にはできていませんが、まずは、英語の論文等で発表してきました。
www.tandfonline.com/…/a…/10.1080/17486831.2011.567023)
www.tandfonline.com/…/a…/10.1080/17486831.2011.567016)
www.tandfonline.com/…/a…/10.1080/17486831.2011.567018)
東アジアの社会的ケア政策研究も、当時は少なく、落合恵美子先生(京都大学)の研究チームが開発された枠組み(ケアダイアモンド)を応用させる形で、まずは東アジアケア政策比較研究のデータ収集と、各国の政策背景をまとめるといった作業でした。
(2)
この研究プロジェクトの過程で、山下さんと議論して、自省したのは、「社会的ケア政策」と総称しても、実際に行ったのは、高齢者政策と子育て政策と、別々の分析をしただけであり、そもそも、家族の中には複数のケアがあるわけで、高齢者と子育てと、別々に分析していては、見えてこないことも多いのではないか?ということです。
実態の家族には、介護、子育て、看病、など、複数の世話があるのに、研究や制度は縦割り。介護保険制度と子育て支援制度の、「制度のまざまの問題」があるのではないか?
いわば、「介護の社会化」と「子育ての社会化」という、二つの「ケアの社会化」のはざまの問題とでもいうべきか。
こう考えると、介護と子育てと、同時に行っている世帯の実態や困り事は、十分に調べられているのだろうか? 行政の統計などで、その実態は把握できるのだろうか? 制度のはざまの問題を、どう解決しうるのか?
当時、「ダブルケア」と、Google検索すると、「ヘアケアのトリートメント」とヒットしたりして、「ダブルケア」ということばで、わたしたちの問いたいことが本当に問えるのか? トリプルケアもあるだろうし、「複合ケア」とかのほうがよいか? 概念はシンプルな方がいいか? と、共同研究者の山下順子さんと、日英のスカイプ会議で話し合いを重ね、2011年秋、新しい研究費申請書に、そのことばを打ち込み、ギリギリ、文部科学省へ提出しました(汗)。
大学院時代からお世話になってきた、ダブルケア当事者の松田妙子さんにも、S駅のカフェで、まとまらない調査研究の話を、お忙しい中、一緒に考えてくださり、この問題にどうアプローチしてどう調べたら良いか、在宅医療の問題も含め、ご相談にのっていただいていました。
また、横浜市で若者支援の政策開発をされていた関口昌幸係長に、ゼミでお世話になっていたこともあり、政策局のご異動前でお忙しい中、横浜市での調査研究のご相談にのっていただいていました。
この場をおかりして、感謝申し上げます。
そして、2012年4月。ダブルケア研究プロジェクトの研究費が、採択されたとの通知が。
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2 介護と育児の両立、複合課題に関する先行研究や当事者ネットワーク
介護と育児の同時進行を、いち早く社会にうったえていたのが、育児と介護の両立を考える会の当事者ネットワークや、成田光江さんらの調査研究でした。
(1)育児と介護の両立を考える会(~2010年頃?まで)
介護保険が2000年からスタートした直後。育児と介護の両立の当事者が集まるWeb上のコミュニティ「育児と介護の両立を考える会」(www13.plala.or.jp/ikujitokaigo/)(代表 川端美和さん)で、当事者の方々がつながり、2010年ころまでHPが更新されています。
日経生活面の記事にも、その当事者の方々の実態が、いち早く紹介されています。
出典:http://www.teria.com/~amadeo/040709.htm
(2)成田光江さんらの先行研究
ダブルケアについて先駆的な研究は、成田光江さんらの「子育て・介護複合課題」に関する実態調査です。
2014年5月にNHK首都圏ネットワークで、当事者でもある成田さんが登場されています。NHKの古賀さくら記者より、成田さんのご紹介を受けました。
2010年8~12月、一都一道十県の93名へのインタビュー調査、10名へのインタビューによる、先駆的な調査研究です。
「インタビュー調査では,子育と介護を両立する勤労女性が,子育てと介護の双方が同時に相談できる窓口と,突然始まった介護に対応するための緊急一時保育の場,複合した課題を整理し,順序立てて共に解決していく伴走者の存在を強く求めていた」と、いち早く指摘されています。
また、2011年7月には、衆議院第二議員会館の会議室で、石毛鍈子さんたちによる、「子育て・介護」複合介護調査報告集会が行われるなど、4年前より、問題提起がなされてきた課題だということがわかります。
www.ssc-jp.org/pdf/0711kosodatekaigo.pdf
(続く)

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