プロジェクトオーナー
横浜市出身。NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ/NPO法人シャーロックホームズ理事。NPO法人アイデア創発コミュニティ推進機構副理事。前職の神奈川新聞社記者時代は、報道部・運動部・経済部・小田原支局などを担当。環境・教育関連の取材のほか、神奈川新聞社のウェブサイト「カナロコ」の立ち上げ・企画・運営に従事。2010年に退職後「当事者の情報発信」支援を軸に活動中。2012年神奈川県「NPOのための共感獲得実践セミナー」講師などNPO団体の広報・発信のサポートに取り組む。青山学院大学学校教育法履修証明プログラム修了認定ワークショップデザイナー。発達障害を抱える男児1人を育て中。
【第1日】怖さと不安を打ち消してくれたのは、みなさんの温かい気持ち！〜クラウドファンディング、ようやくスタートです！
2016年5月8日
こんにちは！
横浜コミュニティデザイン・ラボ理事の宮島真希子です。
これからの40日間、みなさまにわたしの提案する「アンブレラ関内」事業、発達障害の子どもたちが置かれている立場、関わってくださっているみなさんのことなどをこのブログで紹介していきます。ほんの少し、共感していただけるようでしたらシェアしていただけると、わたくしも頑張ることができます。どうぞよろしくお願いします！
さて、初日のきょうはこのクラウドファンディングを始めるにあたって、自分自身に「どんな気持ちの動きがあったのか」について書いてみます。
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みずからが運営するLOCAL GOOD YOKOHAMAのクラウドファンディイングプラットホームを使い、自分が提案した事業のシードマネーを集めるー。
LOCAL GOOD YOKOHAMAの担当として1年半近く携わってきましたが「自らがやる！」となると、いくら準備をしても足りない気がしてしまい、なかなか前に進めずにいました。
わたしの前職は新聞記者でした。
「新聞記者経験のある誰もがそうだ」とはまったく思いませんが、おしなべて記者は「お金の話」は苦手です。広告局や販売局、事業開発などに移動しない限り、自分の提案した新しいサービス、開発した製品に「価値があるからお金を払ってでも利用したい」という「ふつうのビジネス」に携わることはほぼありません。
2010年にNPO法人に転じたのちも、自分自身が「なにかをやる」というよりも「なにかをやる人を支援する」ということをやってきたような気がします。
ゼロからの事業開発についてほとんど実経験のないわたしが「自分の事業のために、お金を調達したい」と他の方々にお話をしていく、投げかけるということは想像した以上にとても強い不安を感じ、きちんとしたスタートを切ることができない心境が続きました。「やりたい」のに「こわい」というダブルバインドでした。
今回の「アンブレラ関内プロジェクト」は、個人的な悲しみ・怒りを原点にしながら「次の社会はこうありたい」という願いを形にするために提案した事業です。「わたしがやりたいこと」のはずでした。
けれども、「専門的な知識もない、ただ単に”当事者の親である”ということで突っ走っていいのか？」「みなさんの時間とお金をいただいて失敗したらどうしよう？」。結局、ひとりで悶々とする日々を過ごすばかりでした。
そうした不安のなかにいても「さあやろうよ」と辛抱強くドアをたたいてくれる人たちがいました。
今回、わたくしからこの関内に「ソーシャルインクリュージョンの発信拠点をつくりたい」とご連絡して巻き込んでしまった明蓬館高校校長の日野公三さんもその1人です。勢いだけのわたしに非常に不安をもたれていたと思います。
「専門的資格もなく親だというだけで、こうした支援の場所作りをするなど思い上がっていないだろうか？」という思いを打ち明けたところ「一方的な知識を教え、育てるという教育ではなく、一人一人の中にある学びの関心を引き出して対話をしながら伴走し、学び続ける楽しみを知るアクティブラーナー（Active Learner）＝能動的な学習者＝を育てる教育を私たちはしています。社会人としての経験や、特別な支援ニーズを持つ子どもの親という経験はきっと役に立ちます」と励ましてくださいました。
また、建築家として今回かかわってくださった古市久美子さん、照明デザイナーの久保隆文さん、大家さんの泰有社さんも、プロジェクト進行について腰の重いわたしを一度も責めることはなく、いつも笑顔で相談にのってくださいました。私が言い出した事業の価値を信じて、リノベーションを進めていくプロの仕事にわたしは本当に助けられました。
最初からうまくいくことが見えている道ではないので自分が信頼できない。不安で動けない。誰のせいにもできない。
けれども私の「やりたいこと」を信頼してくださる方との対話、贈られてくる気持ちとアクションが、自分自身の背中を押して「場が創られていく」。そんな有り難い経験をまさにしています。
もちろん、きょうのブログに名前を出した方々だけではありません。少しずつ、いろいろな方の励ましやこの事業について紹介していきますね。
横浜から、発達障害の子どもたちが自己肯定できる場、弱さを信頼の絆に変換できるような場を一緒に作ってくださる方とこのプロジェクトを通じて出会っていきたいです。
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